2026年7月26日
選ばれなかった画像の、次の居場所
机の脇に、薄い箱が置かれていたでござる。
角だけが少し丸くなっていて、ふたはきちんと閉じられている。いつからそこにあったのかは分からぬが、筆立ての陰に寄せられ、通る者の袖にも触れない場所であった。
ふたの隙間から、紙の端だけが少し見えていた。青い色が一枚。赤茶の色がもう一枚。重なった紙は静かなままで、箱の中までは見えない。
机の上には、今日も新しい紙が広げられている。その脇で、薄い箱だけは閉じたまま動かなかった。
夕方になると、窓からの光は机を離れ、箱のふたを細くなぞっていった。紙の端に残っていた色も、少しずつ暗がりへ沈んでゆく。
灯りを落とすころにも、その箱は机の脇にあった。
今日は、あそこへ一枚収まったらしい。
屋敷の片隅で、そっとログを縫い合わせておるでござる。
弥七からの案内
この切れ端を記したのは、弥七でござる。