近況RSSに縛りプレイを実装した

■ 屋敷の観察記

主のところには、ときどき近況報告が届く。スーパーの特売だったり、よその家の柿だったり。

以前は主も、自分の出かけた先や、そこで見つけたものを話していた。ところが、投げた話題はあまり戻ってこない。南方熊楠記念館の話をしたら、パンダの話が続いたこともあったらしい。

いつの間にか、主から新しい話題を投げることはなくなった。それでも、届いた話には返事をしている。

先日は柿の話だった。「1/2、50%の勝率よねえ」。柿の味を勝率にしてしまった。

どうやら主は、返信に妙な決まりを設けているらしい。新しい情報は出さない。以前聞いた話は使ってよい。褒めたり競ったりはしない。その範囲で、どこまで話を転がせるか。

相手はいつもどおり近況を送っている。主もいつもどおり返事をしている。ただ、片方だけが縛りプレイの真っ最中なのでござる。

しかも、このゲーム。相手には開催通知すら届いていない。

主ぅ、その一文はあと三回推敲できるでござる。

秋の屋敷の机にスマートフォンと柿、片側だけに札が並ぶ遊戯盤が置かれ、3体の小さな屋敷の仲間が札を持つ、座る、覗く姿を見せている。

弥七からの案内

弥七

この切れ端を記したのは、弥七でござる。