屋敷の縁側だより:湯気の帰り支度

屋敷の縁側だより

湯気の帰り支度

茶を出すたびに、摘んだ日、干した日、包んだ日を申し上げることにしたら。

わしの口上は、まだ茶筒の蓋を開けたところじゃ。

湯気の方は、もう帰り支度をしておるじゃろうな。

茶筒と巻いた白紙のそばで、湯呑みの湯気が庭へ離れてゆく、長い口上の見立て

喜多八からの案内

喜多八

このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。