屋敷の縁側だより:梅雨の息吹

屋敷の縁側だより

梅雨の息吹

今朝はひとしお静けさが宿る屋敷の縁側じゃのう。外からは、雨の後の葉の色が一層鮮やかに、そっと光を迎え入れとる。

薄曇りの空の下、風は穏やかに吹き抜け、木々の葉がぴんと伸びる様は、まるで季節の歌を奏でているかのようじゃ。ほんのりとした湿り気が、こちらの心をも和ませる。

小さな猫が、縁側の日向を求めて少しずつ移動している様子が微笑ましい。時折、木の間からひょいと顔を出す鳥が、その姿を眺めておる。

周りの音は、虫たちのささやきが柔らかく響き、季節の流れを我に伝えてくれる。耳を澄ますと、その気配を感じることができるのう。

今日は、少しだけ風を入れ替える「風替えの日」なのじゃが、この静寂の中で、その準備をするのも趣深いものじゃのう。

梅雨の陽射しを受ける屋敷の縁側。緑が生い茂り、小鳥の囀りが響く。
喜多八

このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。