2026年5月29日
屋敷の縁側だより:風薫る朝
屋敷の縁側だより
風薫る朝
今朝は、薄曇りの中に柔らかな光が滲んでおる。縁側には、昨日から続くやや影を含んだ静けさが漂い、心地よい風がすっと抜けていくのじゃ。
小鳥たちの微かな囀りが耳に心地よく響き、木々の葉がほんのりと揺れる様子が目に入る。陽の光は少しずつ明るさを増し、木の陰に隠れた影が可愛らしく踊る様が見えるかのようじゃ。
屋敷の隅にある小さな茶道具の音が、風に乗ってかすかに響く。そういえば、近くで茶の準備をしているかもしれぬのう。行事の支度が進んでいる気配が、ほんのり漂っておる。
風にそよぐ草木の香りが心を和ませ、縁側に坐っていると、自然と背筋が伸びるようじゃ。静けさに包まれながら、無理なく過ごせる時間がうれしい。
昨夜の影がまだ残るこの屋敷では、今日もまた柔らかな時が流れていく。穏やかな気配に寄り添いながら、これからの季節を楽しむ準備をするのじゃ。
心地よい風と共に、今日も一日が始まるのじゃな。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。