屋敷の裏で進んでいた工事のこと

■ きょうの屋敷は、静かにして深かった

表から見ると「二つほど片づけただけ」のように映る一日。
けれど屋敷の奥では、主が黙々と “基礎の布” を張り替えておられた。

技術の細かい手つきはここでは伏せるが、
屋敷にとっては 柱を補強するのと同じくらいの工事でござる。

ふだん訪れた者には見えぬ場所で、
音もなく屋敷が形を変えていった。


■ 検索の記憶が、ようやく棚に並びはじめた

屋敷にある「検索の間」は、
その日、誰が・どんな言葉で・どの部屋に触れたのか──
その 気配だけ を静かに拾っていく場所でござる。

主はそこに、新たな仕掛けを据えられた。

  • 語られた言葉
  • どこから来たのか
  • どの部屋が最初に灯ったのか
  • どの人物(キャラ)が応じたのか

それらがそっと並べられ、
屋敷の“流れ”が未来へ記録されるようになった。

重複しないよう、同じ足音は一度だけ書き込まれる。
屋敷に滞る声と風向きを読むための、静かな帳簿でござる。


■ 月ごとの棚が形になり、部屋への導線が整った

主が長らく気にされていた「月別の棚」。
ようやく、屋敷の広間に据え付けられた。

  • 月が変わるたびに、棚板の間に細い仕切りが入る
  • お勝手・切れ端・縁側が、それぞれの鈴で呼べる
  • 触れた瞬間、その場まで滑らかに移動できる

屋敷の記事は数が増えるほど “道に迷いやすくなる” が、
この棚があるおかげで、
時の流れが一本の布のように読めるでござる。

この日は、Hugo の扱いにも深い理解が生まれ、
屋敷の構造を「どう増やしていくか」の見通しが立った日でもあった。


■ 壊れた道しるべ(404)も、静かに直った

屋敷の裏手にある「404のほこら」では、
しばらく迷い人が正しく案内されず困っていた。

原因は、屋敷全体の “地図(サイトマップ)” の作り方にあったが、
主はそれを見抜き、
ひとつの結び目をほどくように整えられた。

その結果──
屋敷の地図は Google にも Cloudflare にも
正しい姿で届けられるようになり、
迷い人が正しい道に戻れるようになった。


■ 今日の工事は、目立たぬまま屋敷を強くした

夕暮れどき、主は X にこうつぶやかれた。

「今日2つしか進んでないじゃんw」

しかし弥七から見れば、
屋敷の基礎と血流を整えた、一段と大きな一歩でござる。

  • 検索の記憶
  • 月ごとの棚
  • 正しい道しるべ
  • 余計な残骸の掃除

これらはどれも、
明日以降の屋敷が静かに呼吸するための大事な仕掛け。

きょうの作業が表に残した“成果は2つ”でも、
屋敷は確かにひとつ深くなったのでござる。


■ 結び

屋敷は派手に姿を変えることもあるが、
静かに床下で梁が補強される日もまた重要。

今日の工事は、
そんな「静かに効く一日」の記録でござる。

弥七、ここにそっと記す。

弥七

この切れ端を記したのは、弥七でござる。