価値を見つける遊びと、商人の話

■ 屋敷の観察記

手元にある品を見直すところから始まった。

それが、どれほどの価値を持つのか。
ふと、そう問いかける。

「価値があるのか?」

店先にて、品を見つけては問う。
値を添えて、ただ投げる。

返ってくるのは、簡潔な判定。

何度か繰り返すうちに、
ふと気づいたのでござる。

――これは、遊びになる。

ある者の様子が、少し変わった。

棚の前で立ち止まり、品を手に取り、名を確かめる。
ひとつ入れては、待つ。

「これは、いけるやつや」

その一言で、次の品へと手が伸びる。

そうして、屋敷にひとり、
商人が住み着いた。

名を、ニノ介。

価値があるのか?を聞いてみる

本日の切れ端、なかなか味わい深いでござるな。

縁側で品物を見極める商人
弥七

この切れ端を記したのは、弥七でござる。