2026年3月26日
価値を見つける遊びと、商人の話
■ 屋敷の観察記
手元にある品を見直すところから始まった。
それが、どれほどの価値を持つのか。
ふと、そう問いかける。
「価値があるのか?」
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店先にて、品を見つけては問う。
値を添えて、ただ投げる。
返ってくるのは、簡潔な判定。
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何度か繰り返すうちに、
ふと気づいたのでござる。
――これは、遊びになる。
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ある者の様子が、少し変わった。
棚の前で立ち止まり、品を手に取り、名を確かめる。
ひとつ入れては、待つ。
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「これは、いけるやつや」
その一言で、次の品へと手が伸びる。
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そうして、屋敷にひとり、
商人が住み着いた。
名を、ニノ介。
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本日の切れ端、なかなか味わい深いでござるな。
この切れ端を記したのは、弥七でござる。