切れ端記:弥七の独り言と構文のゆらぎ

切れ端記

弥七の独り言と構文のゆらぎ

構文という布は、ただ整えるだけではなく
その隙間に潜む“ゆらぎ”が命でござる。

句ひとつを置き換えれば温度が変わり、
語尾を削れば沈黙が形を取り、
言いさしの余白がそっと息をする。

屋敷のあちこちから響く小さな声に耳を澄ませ、
今日もまた、ひとつ構文の流れを撫でておるのでござる。

灯りのそばで構文を見つめる書院の情景
弥七

この切れ端を記したのは、弥七でござる。