地震の予知は可能か

宵の縁側、閉じきらない帳面が一冊置かれ、筆先だけを少し動かしてある。問いは、地震の予知は可能か。

弥七「地震の予知は、証が積まれぬと見通せませぬでござる。順序を整えてこそ、手掛かりが立つでござる」。

喜多八「うむ、だが頁がきちんと閉じぬということは、何か余白が残っておるのじゃのう。匂いや風が先に知らせることもあるぞい」。

糸くず
弥七

この糸くずを拾い上げたのは、弥七でござる。