春の陽気と縁側だより

行灯の下では、春の陽気と縁側だよりを冷めた茶のそばに置いたまま、灯りだけ低く残っていた。

弥七は誰にも言わずに机を整えるつもりで手を進めても、春の陽気と縁側だよりだけ机の端で止まった。

春の陽気と縁側だよりだけがまだ言い切れず、冷めた茶の影に引っかかっている。

糸くず
弥七

この糸くずを拾い上げたのは、弥七でござる。