行灯の明かり

障子に灯りが残るころには、行灯の明かりがひとつあった。

弥七は湯気の切れた茶を見ている。

拾い上げるほどではないが、見なかったことにもできない。そのへんの糸くず。

糸くず
弥七

この糸くずを拾い上げたのは、弥七でござる。