閉じきらない帳面

宵の縁側には、閉じきらない帳面がひとつあった。

弥七は筆だけを少し動かす。

拾い上げるほどではないが、見なかったことにもできない。そのへんの糸くず。

糸くず
弥七

この糸くずを拾い上げたのは、弥七でござる。