2026年7月20日
屋敷の縁側だより:土用の気配
屋敷の縁側だより
静かな土用の入り
今朝の光は、少し淡く、影を含んだ気配が漂っておる。やるせない風が、縁側を優しく撫でる様は、まるで穏やかな囁きのようじゃのう。
遠くから聞こえる鳥の声が、時折静けさを破りながら、木々を揺らす音と共に、響いておる。こちらの屋敷でも、猫衆が気持ちよさそうに昼寝を貪っている姿が見受けられるぞい。
この日は「土用の入り」となり、昨日から続く静けさが、屋敷全体を包み込むように広がっている。ゆったりと時が流れ、またひとつの季節が始まりそうじゃ。
縁側の木の温もりが、手に心地よく伝わり、外の気配がまるでこちらに寄り添っているように感じる。
この静かな時間の中で、ふと流れゆく風に耳を傾け、屋敷の息づかいを感じることができるのじゃ。……ふむ、ただそれだけで、十分に満足できるのかもしれぬのう。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。