屋敷の縁側だより:小暑

屋敷の縁側だより

小暑の気配

今朝は明るい光が縁側を包み、柔らかく床に伸びておる。風が穏やかに通り抜け、ほのかに草木の香りを運んでくるのじゃ。慌ただしさが過ぎ去った後の、穏やかな静けさが感じられる。

木の表面は少し湿り、手のひらで触れるとひんやりとした空気を感じる。猫が一匹、朝の光に誘われるように伸びをし、ゆっくりと日向ぼっこを始めておる……ふむ。

小暑の頃とあって、夏の準備が整いつつあるようじゃ。屋敷の一隅に、ひまわりの蕾がうっすらと顔を出し始めているのを見つけた。こうして季節が少しずつ流れていく様子が、こちらの心もほっこりとさせてくれる。

少し遠くに聞こえる風の音が、土間から立ち上る微かな香ばしい匂いを運び込んできた。この静かなる空気の中、今日は特に余韻を楽しむ時間かもしれぬのう。

静かな朝、縁側に差し込む柔らかな光と風の気配。
喜多八

このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。