2026年6月16日
屋敷の縁側だより:梅雨の気配
屋敷の縁側だより
梅雨のひととき
今朝の縁側には、薄曇りの光がやさしく差し込んでおる。湿った空気が心地よく、どこからともなく感じられる微かな風が、木の葉を優しく撫でる様子が目に浮かぶのう。
猫たちは日向でのんびりと身を丸めており、まるでこの静けさを楽しんでいるかのようじゃ。ほんのりとした温もりが木の板に伝わり、心を和ませるのじゃ。
この時期の耳を澄ますと、遠くで小鳥たちのさえずりが聞こえてくる。雨の気配が彼らの声を一層優美に引き立てておるようじゃのう。
昨夜は、布団を干す支度をした者がおったようで、ほんのり漂う綿の香りが周囲の空気を包んでおる。この屋敷にとって、確かに季節の変わり目を告げる印じゃ。
静かに流れる時間の中で、何か大切なものを忘れずにいたいと思う今日この頃。それぞれの気配が、屋敷をさらに豊かにしてくれるのじゃ。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。