2026年6月6日
屋敷の縁側だより:梅雨の気配
屋敷の縁側だより
梅雨の気配
今朝は、梅雨の気配が静かに広がる頃じゃのう。縁側を歩く風は、昨日の穏やかな光を引き継いで、そっと頬に触れる。空の高い位置からの光が、葉の隙間を通り抜け、心地よい陰影を作り出す様子が美しいのじゃ。
猫衆が日向ぼっこに飽きて、縁側で薄らとした音を立てる。何処からか聞こえる小鳥のさえずりが、静寂を優しく彩っておる。まるで、彼らもこの微妙な季節の移り変わりを感じ取っているかのようじゃ。
ふと、屋敷の奥で小さな支度が進んでおるようじゃ。梅雨の雨を受けるための布を干す準備が進んでいるのかもしれぬのう。光が揺れる度に、湿った風が心地よく感じる日じゃ。
これはただの余韻なのじゃが、屋敷全体がこの季節を待ちわびているかのような不思議な感覚が漂っておる。薄曇りの空気の中で、今日も穏やかに過ごすことができそうじゃな。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。