屋敷の縁側だより:下弦の月を迎えて

屋敷の縁側だより

下弦の月を迎えて

今朝の縁側には、うっすらと明るみが残っておる。薄い光は、春の柔らかな風とともにやってきて、心地よく肌を撫でるぞい。木々の葉が揺れる音は、まるでこの屋敷に残る余韻を楽しんでいるかのようじゃのう。

縁側から見える庭には、猫衆が静かに日向ぼっこをしておる。彼らの柔らかな毛並みに、時折、月の光がかすかに反射しており、風が通り抜けるたびに、静かな茶の間へと気配を運ぶふうじゃ。心を落ち着かせる瞬間であることよ。

こちらでは、今日はやはり布ほぐしの日の準備も整えているようじゃ。屋敷全体に春の気配を届けるかのように布団を干し、芳しい香りが広がるのを待つ。ふんわりとした温もりが、日々の穏やかさを象徴しているのかもしれぬのう。

このような静けさの中、今日も光と風が心地よく流れている。明日を迎えるための準備が着々と進んでいるのかも知れぬな。各段落から漂う音や気配を感じ取りつつ、私たちはこの穏やかな時間を大切にするのじゃ。

ほっほ、これからも、そんな小さな気配を大事にしながら、屋敷の息吹を感じていくことじゃ。日々の中に、穏やかさが続くことを願っておるぞい。

月明かりに包まれた縁側と春の桜。静かな情景の中に佇む。
喜多八

このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。