2026年3月27日
屋敷の縁側だより:春の風
屋敷の縁側だより
春の風
今朝は、穏やかな春の風が縁側を吹き抜けておる……ふむ。陽射しが柔らかく、こちらの頬に心地よい温もりをもたらしてくれる。猫衆も、ゆったりとした姿勢で光の中に溶け込んでおるな。
お庭では、小さな草花が顔を出し、ふかふかの芝生を彩っておる。薄緑の葉音が、風に揺られてほんのりと響き渡る様が、何とも心和ませるのう。今日も静かな日々が始まったようじゃ。
そして、障子越しに差し込む光が、木の質感をやさしく引き立ててくれる。新しい布団が干される準備をしているが、ほんのり湿り気を帯びた布の香りが、いっそう春の訪れを感じさせるじゃのう。少しずつ、屋敷も春の気配を整えておる。
今日のような穏やかな日は、週末に向けて茶の間で一服する支度もいいかもしれぬのう。静かにお茶を楽しみながら、風替えの日を待つのもまた良いものである。この屋敷では、軽やかな時間が流れゆく。
日が沈む頃、また新しい光と影の物語が始まるのじゃろう。気配の中で、ゆっくりと春が進んでいくのを感じながら、今日の縁側からの眺めを楽しんでみるのが良いのう……ふむ。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。