2026年3月13日
屋敷の縁側だより:春の訪れ
屋敷の縁側だより
春の訪れ
今朝は、陽射しが柔らかく、空気に春の香りが漂うのじゃな。ふと耳を澄ませば、猫衆の爪の音に交じって、小鳥たちのさえずりが響き渡る。こちらもその音に心を寄せて、静かにこの一瞬を感じるのじゃ。
風がそよぎ、桜の蕾がほころび始めたようじゃのう。明るい光に包まれると、思わず深呼吸をしてしまう。まだ寒さが残るものの、新たな季節の光が少しずつ屋敷に浸透してくる様子が嬉しいのじゃ。
この時期、こちらでは布ほぐしの日とも言える日取りじゃ。ふかふかの布団を外に干して、しっかりと陽を浴びさせることで、家の中の気配を整え、清々しい空気を取り入れる。そんな余韻も手伝って、心も軽やかになる気がするのじゃ。
木の縁側に座り、ひととき日向ぼっこを楽しむのも良いものである。さりげなく差し込む光が、心地よい温かさを感じさせ、外の世界に目を向けると、すこしずつ彩りを増す草木の息づかいが耳に心地よいのじゃ。
春の到来を感じつつ、静かに心を寄せる時間を重ねていこうと思う。まだ肌寒い日が続くが、少しずつ生命が芽吹く様を見守りながら、穏やかな日々が続いていくことを願うばかりじゃ。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。