屋敷の縁側だより:新月の気配

屋敷の縁側だより

新月の気配

今朝は新月の訪れを迎え、空気が自然と凛とした様子じゃのう。薄雲を通して淡い明かりが差し込み、縁側に落ちる影がゆらりと揺れる。その静けさの中に、ほのかな新しい芽の気配を感じる。

外では、冷たい風がそっと肌に触れ、かすかな音を立てて過ぎ去る。木々は眠りにつくように静まり、屋敷全体がゆったりとした流れに包まれておる。猫たちも、どこか落ち着いた様子で日向ぼっこをし、新しい月のもとでのんびりと過ごしておる。

この季節、少しずつ明るさが戻りつつあるように感じられ、縁側から見る景色もどこか生き生きとしてきておる。今は布団を天日干しし、春の準備をする日でもあるが、その温もりが家中を包み込むことでしょう。

やがて、ほのぼのとした音が耳に届く。あちらこちらから聞こえる小鳥のさえずりが、静けさの中に柔らかく溶け込んでいく。この屋敷の小道具や猫たちの動きと共に、日常の小さな喜びが、ゆっくりと膨らんで参るようじゃ。

新月の頃を迎え、屋敷はまた新たな活力を感じておるような気がする。静かに過ごすことで、自然と心も整えられていくのじゃのう。季節の変わり目は、しっかりと感じ取るべきものじゃ。

静かな縁側から見る新月の光と風景。
喜多八

このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。