2026年2月6日
屋敷の縁側だより:冬の終わりの風
屋敷の縁側だより
冬の終わりの風
今朝は、寒さが少し和らいだように思うのじゃ。お日さまが高く昇り、柔らかな光が縁側を照らし、木々の影がやわらかく揺れる様子が、まるで春の訪れを予告しているかのようじゃな。
縁側に座っていると、風がひとひら、静かに通り過ぎた。耳を澄ますと、近くの木のきしみが聞こえ、この屋敷の息づかいが感じられるのじゃ。その音が心を和ませ、思わず目を閉じてしまう……ふむ。
ここでは、小さな猫が日差しを浴びて、心地良さそうに寝そべっている。薄い布の手触りが、たまに触れると温かく、まるで彼の静かな存在が、冬の終わりを告げているかのようじゃのう。
冬の気配があちこちに残っているが、ここには小さな春の兆しも漂っている。今夜は、屋敷内で豆まきの支度をする音が薄く流れ、残された冬の影が、春の準備を見守っているかのようじゃ。
その余韻を感じながら、ここでの静かなひとときを大切にしたいものじゃな。季節の変わり目を共に楽しむ、この屋敷に感謝するのじゃ。
このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。