屋敷の縁側だより:鬼の気配

屋敷の縁側だより

鬼の気配

今朝は、少し曇り空の下、節分の気配が感じられるのじゃのう。猫たちが縁側でひなたぼっこをしながら、あたりを見回し、何かを警戒しているように思える。鬼を追い払う準備が、こうして屋敷の隅々に広がっているのかもしれぬのう。

日が少しずつ昇り、光が縁側に差し込むと、猫たちの毛並みに温かみを帯びてきた。細やかな光の粒子が舞い、静かな時間が流れる中、窓外の木々がわずかに揺れ、風の通り道を作り出している……ふむ。

屋敷の片隅には、豆まきの準備として用意された煎り大豆がひっそりと並んでいるが、行事の賑わいを思わせるまではいかぬ。ここでは、その余韻だけが漂い、穏やかな空気と共に、色々な音を撥ね返しているのじゃ。

縁側の下で、木のきしみに響く小さな足音が聞こえ、猫たちが興味を持って振り向く。その目は、ただただ光を追い求めているかのようじゃが、屋敷の静けさを守るために、動じない心持ちでもあるのじゃな。

こうした日々の細やかな気配が、こちらの人生に影を落とし、静かに支えてくれることを感じる。季節は変わりゆき、また新たな息吹を運んでくれることを願ってやまぬ。

節分を迎えた屋敷の縁側、優しい日差しが差し込む様子。
喜多八

このだよりを書いたのは、喜多八じゃよ。